神奈川県座間市で自立生活をする尾野一矢のページ
よってけ一矢んち
事件後7年目の命日、2023年7月26日。初めて津久井やまゆり園へ献花に伺いました。
事件から7年、やまゆり園を出てアパート暮らしを始めて3年、初めて祈りと献花を捧げる為に園を再訪しました。以前は津久井方面に向かうだけでも様子がおかしくなり、不穏状態になっていましたが、アパートでの暮らしや介護者の皆とも信頼関係を築くことができ、今の自分の暮らしは「かずやんち」(座間市内のアパート)にあるのだという自信がついてきたようで、以前のように施設に連れ戻されるのではないかという不安もなく、徐々に津久井方面にもドライブに行けるようになってきました。これならば以前からのご両親の思いでもあった亡くなられた19名の仲間たちの為に一緒に献花に行きたいという願いも叶える事ができるだろうと判断し行くことになりました。
一年ぶりの再会で記念撮影
当日は、一矢さんの暮らしをテーマに壮大なインスタレーション作品を発表してくれたアーティストの工藤春香さんも同行してくれました。
素敵な肖像画をプレゼントしてくれました。
事件発生当初から一矢さんの生活を追い続けてくださっているTBSのスタッフさん達も取材にいらしてくれました。(事件後7年目までを振り返って書いて下さった記事)
途中の花屋で、献花のための花を自ら選ぶ
園に向かう途中、車窓からの風景を眺める一矢さん…
園に着くと、当時世話になっていた寮長さんが出迎えてくれました。久しぶりの再会、
一矢さんの地域移行にあたっても、本当に良く協力してくれました。ありがとうございました。
暖かく出迎えてくれた園長さん
神奈川県や座間市の職員と一緒に園の皆さんで実際に東京で地域生活を送られている当事者の方のアパートにも見学にいらしてくれたり、とても前向きな協力関係を築かせていただきました。園の皆さんこれからも協力し合って行きましょう。よろしくお願いします!
いよいよ献花に向かう…
介護者に伴われながら
門扉の中へ、緊張の瞬間。
特にパニックを起こしたりすることもなく、かつて寝食を共にして来た19人の仲間たちの為、静かに祈りと献花を捧げることが出来ました。
事件による傷を乗り越えて、施設を出て地域での一人暮らしという新たなフィールドに挑戦する一矢さんにしか出来ないとても大切な務めを果たしてくれました。